「過去の延長線上に未来は描けない」
社長、経営はぜんぶ逆算でやりましょう より
この言葉はMAS会計の生みの親である岩永先生の書籍内の言葉でありこの言葉が非常に「逆算から始めよ」を象徴していると思います。MAS会計の仕事は未来に自分がどうありたいかをまず考える。そして今までの自分を精査して比較する。その差異を埋め合わせるために財務の観点から今何をするべきかを決めるというものです。
今の日本の中小企業でこれを正確に行えている中小企業はとても少ないのが現状です。またこれを本当に高い精度で行おうとした時財務のプロと共に計画を立て振り返りをすることの破壊力は計り知れないのです。
また個人でもこのことができている人は少ないのではないでしょうか。
そもそも仕事や事業はたまた就職、受験において将来何をすべきかうまく決められていなかったり、そして今までの自分とその将来の間を埋めるために今何をすべきかわかっていなかったり。
このプロセスを行うことは非常に難しいのですがコツはありますしそのメッソドはMAS会計が教えてくれます。
まずこれらを始めるには未来にどうなっていたいかを決めるところから始めないといけません。
そう「逆算から始めよ」ですね。これがすべてのスタートでありMAS会計の本質です。
ではそもそもなぜ今までの自分を改善することだけではいけないのでしょうか。それは今までの自分を見ているだけではなりたい自分にはなれないからです。
かつて日本企業が天下を取ったときも同じような状況があったのではないでしょうか。
1980年代、世界の時価総額ランキングの上位は日本企業が独占していました。そしてその日本企業はその頂きにたどり着いた時にその地に安住しようとしたのではないかと思います。人は頂に立つと安心して自分をそこから守ろうとしてしまうものです。
つまり日々の業務の中で自分たちのしていることを改善だけしていればその地にずっと居続けられると思ったのではないかと。
でもそうではありませんでした。
新たに世界を変えたGAFA
世界をクールな場所に変えたApple、世界中の情報を整理したGoogle、世界を繋げたFacebook、世界中で最も速く安くを追求したAmazonに軒並み敗れて行きました。
もちろん理由は様々あるとは思うのですがかつての日本企業は良い未来を描けていなかったのではないかと思います。
彼らは日本企業よりももっといい未来を描いていた。そして世界を席巻し今もなおその勢いは止まりません。
非常に興味深いインタビューがあります。Googleの創業者ラリーペイジは2002年のインタビューでGoogleについてこう語っています。
「我々の検索エンジンは人工知能でないと成功しない」と。これを語ったのは2002年です。人工知能の概念なんてほとんどの人が知らなかった時から彼は未来を見通していたのです。
そして彼は一旦CEOを退きました。未来を見ることに集中したかったからだと後のインタビューで語ったそうです。
そしてそこからアンドロイドやYouTubeの買収などGoogleを検索エンジンだけでない巨大企業に発展させたのはまさにラリーペイジの戦略です。
Googleがここまで発展したのは「未来から始めていた」からと言えるでしょう。
個人であっても同じですよね。同じ能力を持っていても志望校のレベルが違えば受験当日ではその能力に差がついています。
仕事だって未来の解像度を上げれば上げるほどやることが明確でやる気や完成度が違ってきますよね。
この通り企業でも個人であっても未来から始めることは非常に重要なんです。
ではどうすればより良い未来を描けるのでしょうか。
その方法、「whyから始めよ」は次回のコラムで、GAFAの中のAppleにも触れつつ書いていきたいと思います。
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